久しぶりの更新。
Desktop on Debian lenny
長年愛用していた Windows2000 がまもなくサポート終了になる。そもそも最新の(少し前の最新でも)ハードウェアに Windows2000 が対応できなくなっていたので、良い機会と捉えて OS を変更した。
サーバOSとしては10年来 debian を使用しているので、最初は ubuntu 9.10 を候補としたが、そもそもインストールができない。Rock M3A785GMH/128M という安い割には性能が良いマザーボードを使用したのだが、グラフィックインストールが途中でハングする。何とかインストールしたが、どうも不安定で、Firefox の使用中に突然リスタートがかかる。ということで、良く知っている(サーバOSとしての話だが) debian/lenny にした。これが、今年2月の話。メモリ4GBにしても全部で4万円弱だからかなり安い。
このマザーボードは AMD485G チップセットであり、オンボードグラフィックとして Radeon HD4200 が搭載されている。HD4200 はゲームユーザには2世代ほど古いGPUだが、Linuxには十分新しい。このため、Fedora/ubuntu/debian など主だったディストリビューションに加え、Knoppix でもグラフィックインストールがカーネルパニックとなる。
しばらく、デスクトップ lenny の問題点と解決方法を記す。第1回は HD4200 の問題。
問題点
Linux のグラフィックインストールが障害を起こす。
環境
AMD485G を搭載するマザーボード。
原因2
自動認識により、グラフィックドライバが radeon と判断し(それ自体は正しいのだが)、/etc/X11/xorg.conf に次のように記述される。
Section "Device" Identifier "Configured Video Device" Driver "radeon" EndSection
対策1
とりあえずの対策として
対策2
上記の対策で取り合えず立上げ、システムが安定してきたら、ATI の純正ドライバを入れることにした。なぜか知らないが、汎用の vesa ドライバは特に文字が美しくない。
- ATI のサイトからドライバのインストーラをダウンロードする
- インストールの方法も読んでおこう
- インストーラをシェルで実行する。GUI のインストーラが立ち上がるが全てデフォルトを選択してよい
- fglrx.ko のコンパイル(コンパイルしなくてもグラフィックスは動作するが相当に遅い)
- リブート
# sh ati-driver-installer-10-5-x86.x86_64.run
# cd /lib/modules/fglrx # vdir drwxr-xr-x 3 root root 4096 2010-06-15 23:41 build_mod -rwxr-xr-x 1 root root 12290 2010-06-14 21:54 make_install.sh # cd buld_mod # aptitude install linux-headers-2.6.32-bpo.5-amd64 ... # sh make.sh ... # cd .. # sh make_install.sh # vdir drwxr-xr-x 3 root root 4096 2010-06-15 23:41 build_mod -rw-r--r-- 1 root root 3458864 2010-06-15 23:41 fglrx.2.6.32-bpo.5-amd64.ko lrwxrwxrwx 1 root root 29 2010-06-15 23:42 fglrx.ko -> ./fglrx.2.6.32-bpo.5-amd64.ko -rw-r--r-- 1 root root 2578 2010-06-15 23:41 make.2.6.32-bpo.5-amd64.log -rwxr-xr-x 1 root root 12290 2010-06-14 21:54 make_install.sh