困ったことが

引き続いて、通信システムの導入。

分離した通信システムも相見積にする。先行案がどうもしっくりこない。見積依頼先のベンダは3社。先行案のベンダに加えて、2社はしがらみで。それぞれに気を使うから、出来るだけ仕様を正確に記さねばならない。コンサルの苦心がある。

そもそも、コンサルは客側に立つのだが、かと言ってベンダに何をしても良いというわけではない。こちらも立場を変えれば、ベンダの苦労がわかる。できるだけ公平に、誰にでも説明がつくようにしなければならない。こちらが必要とする将来像などについても、文書を出してもらうように提案依頼書に記した。

結局、回線に対する対応状況から2社に絞られた。

ところが、困ったことが起きた。2社の提案がほとんど同じで、かつ、微妙に異なる。しかも見かけ上、価格が高いA社の方が、提案書全体としては、はるかに充実している。また、B社は仕様を若干、外している。機器の内容から判断すると、価格的にはほとんど変わらないように見える。

私としては、A社の方が優れていると判断した。しかし、やはり見かけ上、価格が異なるのは困る。最終的には顧客企業の社長が判断するので、提案が全く異なっていれば逆に、私の判断を押し出せるが、微妙な違いが一番困る。

B社に電話して、仕様を厳密に守って価格を出し直すように言った。仕様を外しているのは、文章の読み方もあり、B社に責任を負わせるのは可愛そうなところもある。