BABYMETALの3D表紙

Babymetalが3D表紙になった、Metal Hammerの新刊を予約しよう (Metal Hammerの予約勧奨記事の表題)

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Metal Hammerの4月号(281号)の予約が始まった。予約なんて、初めてのことだ。Metal Hammerは、次のように言っている。

「みなさん、注目。Metal Hammerの新刊は、Babymetalだけの表紙です。でも、普通の表紙じゃないよ。3Dの表紙です!

過去10年、メタルの世界における、最もエキサイティングで、最も意見を二分したバンドのひとつが、Metal Hammerの表紙に再び、登場します。しかも、今度は3次元ですよ!このおしゃれなgifを見てよ。これが、あなたのものになるんだよ。...」

おしゃれなgifとは、以下。

http://files.teamrock.com/images/696d616765-56c1f95e35f891.97708513/original.gif

みなさん、是非、予約してあげてください。

なんと、売り切れ?!

と、呼びかけようと思ったら。まさか。なんと、もう売り切れてしまった。朝はまだ、あったはずなのに。1日持たなかった。用意していた記事のもくろみが!

ただ、まだ諦めるのは早い。通常の申し込みが、発売日の3月1日から出てくるはずです。たぶん。

リードシングル

この表紙は、3Dはともかくとして、とても変わっている。それは、BABYMETAL以外に、他のバンド名が一切、出ていないこと。表紙に出てくるのは、「BABYMETAL」、「私たちは、どんなものでも乗り越えることが出来る」、「境界を打ち砕き、ヘイターを弾き飛ばす」だけ。

もうひとつ、この表紙は、リードシングルの発売も予言している。リードシンガーのパンチは、空手の曲がリードシングルとして発売されることを示唆している、というわけだ。

と、ここまで書いてきたら、ついさっき、Kerrangが「KARATE」が2月25日に発売されることを発表してしまった。

展開が早すぎる。

編集長来日の目的

気をとりなおして。

BABYMETALで大騒ぎという記事のなかで、Metal Hammerの編集長の来日の目的のひとつが、横浜アリーナのコンサートを取材するためであることを推論した。

コンサートの記事は、おそらく2月号に載るのだと思っていたので、間に合わなかったのか、それとも予想がはずれたのかと思っていた。ところが、彼らは、その記事を4月号に持ってきたのだ。セカンドアルバム発売のちょうど1ヶ月前にあたる、3月1日発売の4月号に。3D表紙をつけて。

Metal Hammerは、Redditへの投稿で、次のように言っている。

「我々は、Babymetalの過去最大となるショーのため、東京にかけつけた*1。独占インタビューと舞台裏情報をお届けする」

一連の出来事は、Metal Hammerとアミューズが、あらかじめ仕組んでやったことだろう。リードシングルのことも同様だ。どちらが先に提案したのか知らないが、彼らの計画通りにものごとが進んでいる。編集長のAlexander MilasがInstagramに載せていたように、彼を浅草につれて行ったり、ふぐ料理で接待したのは、アミューズの関係者だったに違いない*2。その席では、次のような話し合いがあったのではないか。

寸劇

M 「今度の記事を281号に載せる、というのはどうだい?うちの発売日は火曜日だから、281号は3月1日発売なんだ」

K 「それはいい。アルバムリリースが4月1日だから、ちょうど1月前の1日なんて、タイミングが良すぎるぐらいだ。そうそう、表紙のことなんだけど、その281号はBABYMETALでやってくれないかな?」

M 「それは、うちとしても望むところだ。273号はかなり売れたから、我々も喜んでいる。今日聴いた新曲で、空手をテーマにしたやつがあっただろう?Su-metalがへイターに空手パンチをお見舞いする、なんて図はどうだい」

K 「ははは、それは面白い。うちの上層部も本気になっているので、広告宣伝費は、かなり出せると思うよ」

M 「ありがたいね*3。今までにないものを作ってみるよ。だけど、金のためだけじゃないよ。メタルの沈滞は、うちの雑誌の売上推移が示している。今年も、去年より1割以上、発行部数が減りそうなんだ」

K 「でも、それはどの雑誌もそうなわけで、ディジタル化の流れの中で仕方ないことじゃないのかい?」

M 「いや、そうでもないんだ。うちのClassic Rockなんだけど、今年はついに減少傾向が止まって、僅かだけど増加しそうなんだ。これは、最近の雑誌業界では結構、画期的なことなんだよ。だから、経営陣も、Metal Hammerもなんとかなるはずだと言ってくる」

M 「それはともかくとしても、僕自身も君と同様、メタルはこのままじゃだめだと思っている。メタルの進化に向けた新しい試みは大歓迎なんだ。だからこそ、BABYMETALには期待しているんだ」

M 「話は変わるが、こっちの習慣では、アルバム発売の1月前ぐらいに、販促のためのリードシングルを出すことが多いのだけど、君たちは何か用意しているのかい?」

K 「そのことは分かってはいるんだが、まだ決まっていないんだ」

M 「じゃあ、あの空手の曲にしないか?僕は気に入ってる。ちょうど、うちの表紙がそれを予言したみたいになって、いいと思うよ」

K 「なるほど。あの子たちと相談してみるよ」

あとがき

もちろん、寸劇の内容に関する真偽については、一切の責任は持てない。

しかし、述べられている事柄の一部は事実である。ひとつは、Metal Hammerの平均販売部数が、2014年に比べて2015年は一割以上減少したこと。もうひとつ、Classic Rockの販売部数が、僅かながらも上昇したこと。

また、広告宣伝費については、どこにでもある話で、むしろ無い方がおかしい。大事なことは、Metal Hammerもアミューズも、セカンドアルバムを成功させたいと、本気で取り組んでいるという事実だ。

全てのベクトルが、ひとつの方向を向いている。

*1:ショーは東京でもないし、過去最大でもないのだが、そこは話の流れなので、許してあげて

*2:彼はとても楽しかったらしい

*3:営業活動を行うのも、editor in chief(編集長と訳するのが適当)の仕事だ。Dom Lawsonのようなeditor at large(編集主幹)は、記事を総括するのが主で、このような下世話な仕事はしない