[Debian] fglrx-driver on jessie
このブログは最近まで開店休業で、AMDのRADEON用ドライバについて書くぐらいだったのだが、今日はその話。
Debianのjessieがフリーズされてからだいぶ立つが(2014-11-05)、リリースクリティカルバグの減り方を見ると、3月中にリリースされる可能性がある。
その関連かどうか分からないが、数日前、事務所で使っているPCで、unmet dependenciesが頻出して、アップデートできなくなった。wheezy-backportsを基本にしてunstableなども共存しているので、そのせいかと思い、どうせjessieのリリースが近いからと、jessieに切り替えてdist-upgradeした。
ところが、その仮定でgdmが起動しなくなった。Alt+F2を使ってcuiでログインすることはできるが、X-windowが落ちている。いろいろ調べて分かったことは、fglrx-driverに関連するバグらしい。次のようなバグレポートが関係するようだ。
- fglrx-driver: Black screen after xorg startup
- fglrx-driver: fglrx update crashes totem, gdm, gnome-session and anything that uses clutter
- Bug 949 - Catalyst 13.11 Beta6 Unable to Launch GDM if built with Wayland/EGL support
原因
gdmが起動しくなった原因は2つである。
- fglrx-driverとgdm3、libcutterが関係するバグ
- 私がfglrx-driverを明示的にインストールしたこと
すなわち最初は、fglrx-driverを使わずに起動していたのである。それをわざわざ、fglrx-driverをインストールしたために、バグに引っかかったということだ。元々wheezyでは、fglrx-driverをカーネルモジュールとして使っていたので(そうしないとグラフィックス性能が落ちる)同じようにしたのだが、それが余計なことだったわけだ。
RADEON用にはAMD製のCatalystドライバがあり、これがfglrx-driverパッケージの元になっている。しかしもうひとつ別に、スクラッチから書かれたフリーのRADEON用のドライバがある。もちろん性能的にはプロプライエタリなfglrx-driverの方が良いのだが、何度も書いているように結構、問題が多い。
それもあって、jessieではフリーのドライバが自動的にインストールされるようになったらしいのだ。これは、xserver-xorg-video-radeonという名前のパッケージに含まれているようだ。
そこで教訓、
jessieではしばらく、fglrx-driverを使わない方がよい。