Frederic Leclercqの東京ドーム
Frederic Leclercqという男は、BABYMETALとも共演したDragonForceのベーシストなのだが、BABYMETAL subredditでは、Moametalのファンとして知られている。彼は、The Golden Gods Awardsのアワードショーで共演した際、すっかり大魔王Moaの魔力に取り憑かれてしまったようなのだ。
Leclercqは、「BABYMETALとCover of the Year」で紹介したMetal Hammer 273号のカバーストーリーの中で、BABYMETALへの情熱的な愛を次のように語っている。
「これはふたつの宇宙が衝突するようなものだよ。Slipknotのように荒々しく、低く、邪悪に満ちたところに、あの女の子たちが登場する、『Eeeeee!』。ワオ、なんて可愛い。Babymetalのファンはみんな、小さな金の心を持っている。そして、それが、Babymetalの女の子たちを見た瞬間に融けていくんだ」。
Leclercqは、最近、Sinsaenumというメタルバンドを、元SlipknotのドラマーJoey Jordisonたちと一緒に結成した。今回は、その宣伝のために来日した(ことになっている)。だが、次に紹介する、彼がMetal Hammerに寄稿した記事を読むと、それが果たして新バンドの宣伝のためだったかどうかについては、多いに疑問が残る。
ところで、Metal Hammerは、最近、編集長が変わった。Axexander Milasは、TeamRockの統括的な立場に変わったようだ。そのため、この後に東京ドームに関する詳細な記事が出るかどうかについては、確証がない。Kerrangの方は副編集長が来ていたのだが、Metal Hammerについては確認されていないのだ。そのこともあって、この記事は紹介しておく必要がある。
Frederic Leclercq reviews Babymetal's Tokyo Dome shows
Frederic Leclercq著 / 2016-09-23
DragonforceとSinsaenumのギタリスト*1が東京に現れ、Babymetalのソールドアウトショーをドームで観た。
僕はSinsaenumの宣伝のために日本に立ち寄ったのだが、実はそれと兼ねて、素晴らしい別の目論見を持っていた。Babymetalが伝説の東京ドームで演るふたつのソールドアウトショーのアレンジを、レーベルの連中にやってもらっていたというわけだ。僕達(HermanとSamと僕)は、この5月に日本で彼女たちを見る機会があった。それはファンクラブ限定のショーだったのだが、それでも3000人ほども集まったんだ! そのギグは本当に忘れることができない。それは、ショーそのものだけではなく、そこにやって来た観衆と、彼らが示すBabymetalへのひたすら真剣な反応のためだった。
さあ、巨大な東京ドームで、興奮が過ぎた55000人を思い浮かべてくれ! それはもう、様々なレベルで素晴らしい驚きのショーだったのだが、その演出も想像を越えていた。3つの墓石みたいな形のキャットウォークが、ステージの中心へとつながっている。そこには塔が聳え立ち、まわりをスクリーンが囲み、一番上にお立ち台が設えてあった。その様子をできるだけ表現しようとは思うのだが、やはりそこに居ないとね。
照明が落ちると、観衆が声を限りに叫ぶ。巨大なスクリーンが点燈し、骸骨が「一夜に演った曲は、もう一夜では演らない」と告げると、そこは大歓声! 90分は、狂ったようなレーザーと、爆発と、パイロと、時おり回転を始める丸いセンターステージと、...、何なんだ、これは。観衆は燃え上がり、コーラスになれば歌いまくり、一緒に叫びまくる。どこがハイライトと言うのではない。最初から最後まで、全てが本当に信じられないほど素晴らしい二夜だった。
もちろん、いつものように完璧な仕事をこなした神バンドには、最大級の賛辞を送らねばならない。そして、光と音の技術者たちにも。僕は、こんなことは「日本だけ」だとずっと言っているのだが、やはり完璧という言葉が頭に浮かんでくる。
そして最後はやはり、二夜の女王たち。Su、Yui、Moaは、11万人(世界中から、たくさんの人々が、これを観るためにやってきた)からの愛に、すっかり圧倒されていた。彼女たちは、非のうちどころのない、エネルギーと楽しさに満ちた、そして、ときどき切なくなるようなショーを演ってくれたのだが、それは、彼女たちにとっても、この上もない素晴らしい時間となったようだ。
つまるところ、彼女たちは最高だった!
僕は、ショーの後、このバンドと会うことができた(僕たちは、友達なんだよ*2)。女の子たちは、紛れもなく全てを出し尽くした感じだったが、それでも、ほんとに、ほんとに嬉しそうだった。彼女たちは、この後すぐ、大事な休息を取るために家へ帰り、僕の方は二夜とも、新宿のバーでパーティーを朝まで続けることになる。それはまた、別のはなしだ...
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