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「メタルの神」と「未来のメタルの星」

BABYMETAL

メタルのルーツから未来のメタルの星へ、脈々とその力が伝達されていることの、これは証明なのだ (Rob Halfordの言葉)

3日ほど前、Alternative Press Music Awardsの表彰式の余興で、BabymetalとJudas PriestのRob Halfordが共演するというニュースが、ビルボードのサイトで発表された。このニュースは、APサイト自身やLoudWireサイトなどにも転載された。これを受けてRedditでは、ついにここまで来たかと大盛り上がりだったのだが、何故か、10時間ほど後に全てがサイト上から消されてしまった。そのため、あれはガセネタだったのかとがっかりしたり、いや何かの手違いで、再び正式発表がなされるはずだとか、様々な憶測が流れていた。

結局、昨日、ビルボードが記事を再掲載したことで、事態は納まった。何が掲載中断の原因だったのかが不明だが、中断前と比べると、Rob Halfordのコメントが追加されている。その一部が冒頭の言葉だ。

この言葉の中で、彼は自分のことを「メタルのルーツ*1」と呼び、BABYMETALを「未来のメタルの星*2」と呼んでいる。なんだかとても大層な言い様だ。「メタルの神」から「未来のメタルの星」へ帝王学が伝えられるかのように、聞こえなくはない。最近、少々のことでは驚かなくなっているが、さすがにここまで言われると、ちょっとね。

以前、「BABYMETALと解散」の中で、Rob Halfordは、BABYMETALがメタルの未来を担うことを期待しているのではないかという推測を述べたのだが、ひょっとしたら、それは当たっていたのかも知れない。噂によれば大人の女性を好きではないHalfordも、何故だか分からないが、可愛い女の子たちのことは、とても気に入っているようだ。

一応、ビルボード元記事の翻訳を以下に示す。

Babymetalが、AP Music Awardsで、Judas PriestのRob Halfordと共演する:独占記事

http://www.altpress.com/images/uploads/news/babymetal_halford.png

Babymetalは、メタルのセレブたちとのスナップ写真集を着々と作り上げている。その中には、MetallicaのKirk Hammettや、MegadethのDave Mustineから、TriviumのMatt Heafy、DeftonesのChino Moreno、Slayerのkerry KingとGary Holtまでが含まれる。狐神の子供たちは、世界一周旅行の途中で、メタル神ことJudas PriestのRob Halfordと写真を撮るという、この上もないひとときを経験した*3。ところが今度、Halfordは、Babymetalにもっと大きな太鼓判を押すことになった。Billboardが、7月18日の第3回Alternative Press Music Awards(APMAs)において、彼が彼女たちと共演することを独占情報として発表したのだ。このライブはオハイオ州コロンバスのSchottenstein Centerで行われる。

「正直に言うと、どう考えていいか、いまだに分かりません」、Halfordとペアを組むことについて、BabymetalのSu-metalが言う。「メタル神と共演できるなんて、信じられません」。

「こんなに力強く若さにあふれ、こんなにユニークな説得力を持った日本のメタルバンドが、世界の中で確実に地歩を築き上げ、そして、今度の特別出演に際して、私と一緒にヘドバンしようと招待してくれたことを、とても嬉しく思う」とHalfordが言う。「メタルのルーツから未来のメタルの星へ、脈々とその力が伝達されていることの、これは証明なのだ」。

BabymetalとHalfordは、既にアナウンスされているパフォーマーたち、Good Charlotte、Yellowcard、Papa Roach、Beartoothたちと、2016年のイベントで共演することになる。今年のイベントもまた、All Time LowのAlex GaskarthとJack Barakatがホストになる予定である。ファン投票に供される最優秀ライブバンド、最優秀ファンベース、最優秀アルバムなどに加えて、APMAは、Alternative Pressの表紙を4回飾ったMarilyn Mansonを、2016年の象徴賞の受賞者として指名している。APMAの情報はここへ

METAについてのあとがき

最初、文中の「meta moment」がどういう意味か、良くわからなかった。皆さんがコメント欄にいろいろ提案をしてもらって、やっとUWSさんの指摘が正解であると結論した。形式的には「meta」が当たり前の形容詞であるのにも関わらず、接頭辞という頭があって「meta moment」が特別な用語であると思い込んでしまっていた。ご協力を頂いた皆さんに感謝します。

最初は「meta moment」を心理学の用語だと思っていたのだが、これはイェール大学Yale Center for Emotional IntelligenceのMark Bracketが提唱しているもので、人が、何かが起きたのを知覚した瞬間から、それに反応するまでの短い時間を表す。これをうまく利用すると、感情知能(Emotional Intelligence)を高めることができるらしい。冷静に考えれば、こんな専門用語はビルボードの記者が知るわけもない。負け惜しみを言えば、この過程で感情知能*4という概念を知ったのは良かった。「meta moment」の使い方を、周りの人間に試したいと思っている。

*1:さすがに、自分のことを「メタル神」とは呼ばない

*2:metalsphere。訳語を「メタル世界」にしようかとも思ったが、ひとつのグループを世界というのもおかしいかと思って、「メタルの星」にした。だが、「メタルのルーツ」がHalfordを含むメタルの原点となった連中を指し、「metalsphere」がBABYMETALを代表とするメタルの新世界だと考えれば、「メタル世界」が成立する

*3:あとがき参照

*4:または心の知能