[Debian] Debian Squeeze
Debian Squeeze (6.0) がリリースされた。うかつなことに2週間近く気がつかなかった。最近はDebianのMLをサブフォルダに入れてしまうので、見ないことが多い。squeezeのフリーズさえ知らなかった。MLのメールが多いので仕方ないが。
upgrade の手順
当然のことだがサーバは後回しになる。
Debianをクライアントにしているマシンがある(このブログでも扱っているマシン)ので、これからupgradeする。アーキテクチャが amd64 であることに注意。
最初にリリースノートを読んでおく。
/etc/apt/sources.listの修正
- sources.list は、lenny-backports や sid を記述していたので、これは削除する
- volatile と proposed-update も削除する
- lenny を squeeze に変更する(stable ではなく、lennyを使っていた)
最初のupgrade
リリースノートによると、sargeからlennyではaptitudeを推奨していたが、今回はapt-getを推奨している。元に戻ったのか?
# apt-get clean # apt-get update # apt-get upgrade
apt-get中(最初、上記の推奨を無視していたので、実際にはaptitudeを使った)の質問と問題点を上げると
- dash (dashの方がbashより良いと言われたのでdashを選択したが、サーバでは止めといた方がよかろう)
- sysv-rc
- vnstat (failed)
udevとカーネルの更新
udevの仕様が変更されたようで、カーネルもsqueeze版にすることが必要とのこと。
# apt-get install linux-image-2.6.32-5-amd64
次にudevをインストールしようとしたが、libc6-i386に依存関係の矛盾があるとのことで、これをインストールする。
# apt-get install libc6-i386
ところが、ここで連鎖的に以下のパッケージのインストールされる。
binutils cpp-4.3 fakeroot g++-4.3 g++-4.3-multilib gcc-4.3 gcc-4.3-base gcc-4.3-multilib gfortran-4.3 ia32-libs ia32-libs-gtk lib32asound2 lib32bz2-1.0 lib32gcc1 lib32gomp1 lib32ncurses5 lib32ncurses5-dev lib32readline5 lib32readline5-dev lib32stdc++6 lib32v4l-0 lib32z1 lib32z1-dev libasound2 libasound2-dev libc-bin libc-dev-bin libc6 libc6-dev libc6-dev-i386 libmpfr4 libstdc++6-4.3-dev locales manpages-dev zlib1g zlib1g-dev
以上のパッケージは、upgradeの際にパッケージの削除(ia32-libs-workaround-499043らしい)を要求していたため、upgradeされなかったようだ。
# apt-get install udev
udevがインストールされたので、ここでリブートする。
リブート後の処理(ATIのドライバ)
このマシンはATIのドライバをインストールしているので、新カーネルに対してコンパイルする必要がある。
# apt-get install linux-headers-2.6.32-5-amd64 # cd /lib/modules/fglrx/build_mod # sh make.sh # cd /lib/modules/fglrx # sh make_install.sh # reboot
ATIドライバ用パッケージ
システムブート時、起動途中で画面が真っ黒になってしまう。シグナルはディスプレィに行っているようだが、何も見えない。ATIドライバの問題だと思ったが、エラーにはなっていないようなので、前とは違う原因だ。おそらく設定の問題だと思うが現段階では何も分からない。
一応、vesaドライバで起動して、調べに入る。
そうこうしているうちに、ATIのドライバがnon-freeにあることが分かった。squeezeパッケージもあるので設定関係は対応してるだろうと期待する。
# apt-get install fglrx-driver fglrx-control
ここで、設定変更に関する質問は全て、「Y」と答える。これはパッケージメンテナのバージョンに書き換えるとの意味。/etc/X11/xrog.confを調整して再起動。
成功した。